原田マハさんの本『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』

こんにちは、亜希子です。

昨日、原田マハさんの『たゆたえども沈まず』について書きましたが、今日は違う2冊について書こうと思います。

原田マハさんの本が気に入ったわたしは、新たに2冊の本を選びました。
『楽園のカンヴァス』と『暗幕のゲルニカ』です。

両方とも原田マハさんの本で、美術史小説です。
「美術史小説…?むずかしそう」と思うかもしれませんが、全然そんなことありません。

主人公が芸術家というだけで、あとはその人物についてフィクションとノンフィクションで構成された、とても読みやすい物語です。

両方ともミステリー小説となっているので、男性でも女性でも読みやすいと思います。

2冊は繋がった話ではありませんが、登場人物が少しだけかぶるので『楽園のカンヴァス』を読んで、そのあとに『暗幕のゲルニカ』を読むのがおすすめです。


2014年 新潮社 原田マハ『楽園のカンヴァス』

『楽園のカンヴァス』は現代人のティムがとある謎を解くために、ルソーの時代の物語を読んでいく話です。

現代の話はアートミステリーになっていて、ルソーの時代はルソーがどう生きてきかについて描かれています。

わたしは昔の生活や生きかたにとても興味があるので、ルソーの物語が楽しかったです。もしかしたら、一般的にはティムにまつわる話のが人気かもしれません。

ルソーという画家について、わたしはまったく知識がありませんでした。
「ああ!学生のころに習ったルター…じゃなくて、ルソー!」
かと思ったくらいです。
でも、それは思想家のルソー。(恥ずかしい。)

この物語に出てくるルソーは、画家のアンリ・ルソーでした。
ルソーの絵画もわからなかったのでインターネットで検索しました。

この物語に出てくる「夢」という絵はともかく、ほかの絵を見ると彼が「日曜画家」といわれていたのが少しわかります。

それはわたしが絵に疎いからでもあるでしょう。ピカソをはじめとする有名画家がルソーを評価していたんですから。

わたしにとってルソーが身近な芸術家になった瞬間でした。


2016年 新潮社 原田マハ『暗幕のゲルニカ』

『暗幕のゲルニカ』は『楽園のカンヴァス』と同じく、現代と過去の物語で構成されています。『暗幕のゲルニカ』は現代と過去(大戦前)の物語を順番に読んでいって、読み手が照らし合わせていくタイプの小説です。

こちらは大戦前の話ということもあって、戦争や平和について考えさせられる内容になっています。平和のために芸術で戦うピカソ。そして、現代バージョンもピカソの「ゲルニカ」で平和と取り戻そうとする女性の話でした。

芸術要素はもちろん大きいものの、個人的には戦争要素の強い作品だと感じました。

どちらの物語もそうなのですが、最後に過去と現代のことがすべて明るみに出てすべてが繋がった瞬間、なんだか胸がドキドキします。

もちろんフィクションなのですが、わたしは歴史が繋がっていると感じるのが好きなのかもしれません。

わたしは本を読むとき、物語をすべて映像化して読みます。
自分でそう読もうとしているわけではなくて、気づくと頭の中で映像化しているんです。まるで映画を見ているような感覚で読んでいきます。

そのため、2冊の物語を読んだあとは、こころがなかなかパリから戻ってきませんでした。パリには一度も行ったことがないのに。

そういう、こころが戻ってこない物語がわたしは大好きです。

実はわたしは読書感想文が大の苦手。本の感想はまとまりのない文章になってしまうし、なにを書いたらよいのかわからなくなってしまいます。散文失礼いたしました。

お読みいただきありがとうございました。

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